kiki - あたし彼女を読みました。はじめてのケータイ小説。恋空も気になってはいたけど、結局読まなかった。
結構いい感じだった。いや、よかったな。これはすごいなって思った。
PCからアクセスして読んだんだけど、なるべくケータイっぽく読む為に矢印キーの下キーをバシバシ連打。ケータイの十字キーの下連打と同じようにね。でね、これがすごいの。ぼーっとしながら下キーを押してるその速さで読めるの。難しい言葉や、長い文章も全くない。緻密さ繊細さもない。何の用意もしてない頭で読めるの。
ケータイでひとのブログ読んでるときってこんな感じだったよな。ひとの日記。会ったこともない人の日記。最初は「へぇ」「あ、そう」なんて思う程度で読みはじめるんだけど、ログ読み進めているうちに、なんかちょっと近くなったような気がして。もっと言うと、ちょっと自分とダブらせてみたりして。
そういう「あぁぁ…あたしも…あぁぁ…」みたいな感じがケータイ小説のいいとこなのかな。刹那的で厭世的でバカでガキでね。そして、これ読んで安心するのかな。「この先、きっとあたしにも居場所あるよね」って。そういうニーズがあってこそのケータイ小説なのかな。Based on a true storyなとこも重要なんだろう。
まぁ物語はちょっとね。途中で視点が変わっちゃったのは面白くなかった。その描写も中途半端だったし。しっかりきっちり終わらせるためにはやむを得なかったのかな。想像を与えてはいけないのか。あと、スピード感もイマイチ。奇妙な文体でケータイならではの読書感は与えてくれたんだけど…。ぼくが読んできた小説と比べると、がら空きに感じてしまう部分はあった。比較してはいけないのかもしれないけど。
今後、現状のがら空きになってる部分をうまく埋めていくことができれば、ケータイ小説はもっと面白くなるんだろうな。
これからも、暇なときに読もうと思う。暇なときに時間を埋める為だけに。
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金原ひとみ - AMEBICを読みました。
200ページもない物語。なのに、多分読み終えるまでに5時間は余裕で掛かったと思う。非常に読み辛かった。
主人公が正気のときも狂気のときも、自問自答を繰り返し続けたりとっ散らかった思考だったりで、読んでて頭が痛くなってきた。あっちは狂ってるのにオレは正気で読んでるから、なんか悔しいと言うかセコいよお前って。オレも狂わせろって思った。でも、読まないと先行けないから正気な自分でいるしかなかった。
物語自体は狂気と正気が入り交じっていて面白かった…。自分たちはずっと正気なんだけど、外野から見たらしっかりがっつり狂ってる。あ、こういうのってあるわって思った。まるごと静かに狂ってる共同体とかさ。
そのそれを目の前にばらばらと広げられて、思わず鳥肌が立った。けど、冷房が効き過ぎてるせいで鳥肌が立っただけだった。
オレは正気だ。
喜多嶋隆 - きみの愛が、僕に降りそそいだを読みました。
タイトル買い。シャワーの様になにかが降りそそいできて、僕ボットボトー!っつう妄想をしていたんだけど、やや違った。
主人公の感じが東京DOLLと似てるなぁ。リッチな自分、リッチな女性、そして違うタイプの女性。勃起障害も東京DOLLにあったような気が。まぁ物語は全然違うけどね。
女性の視覚描写が秀逸。カメラマンの目線なのか、また別のなのか。
心の金属疲労から、今を捨て、別の土地で別のことをする。
こういうのは憧れるなぁ。捨てる今が無いからどうにもできないんだけど。たまに知らない島に行ってなんか適当に生きてみたくなる。で、慣れない足で岩場に近付いて高波にさらわれて死ぬの。ぼくは最後、エサになるという妄想。
セックスはやっぱり重要だ。自分の望むセックスは何かを支えてくれる。
無駄なこと考えずにセックスしないとダメだな。いや、考えてしまうこと自体がダメなのか。いや、もう大丈夫だ。って何書いてんのオレ。
西加奈子 - あおいを読みました。
出会いはいつものジャケ買い。何この絵っつって。
この作家さん結構好きだな。他のもこんな感じなんだろうか。一人称が「あたし」って感じの。ゆるさというか、どうでもいい感というか、この作家の無駄な感性が気に入った。あと、関西弁も。
三編入ってるんだけど、主人公のだれもがオレと同じ年代でオレと同じようなどうしようもない感じが漂ってる。歪んでて、歪んでんだけど、まっすぐ生きてるの。それがすごくさ、共感できるし、安心する。オレは安心したいのか。
歪んでても、そのままで生きていけんのかな。道から外れてんだからちゃんと本線に戻れよとかなくても。そこに誰か自分以外の人がいれば大丈夫なのかな。ひとりは難しいか。立ち位置にひとり。あー三編目のやつはそういう感じなのか。うまいところで終ってるなぁ。もうちょっと先を書いちゃったら、読後感が全然ちがうんだろうな。
これもモラトリアムっていうのかな。先に何もなくても。
オレはこのまま歪んだまま生きて、そして、近いうちに誰もいなくなって、ひとりぼっちになっちゃうかもしれない。そんな時にこいつらみたいにまっすぐ生きていけんのかな。先が書いてなかったからわかんないよ。