ぼくが忙しいと口に出したことはおそらくかなり少ないのだとおもう。それよりなにより、ぼくの過去には忙しかったことなんてなかったのだとおもう。口に出せない。これからはどうだか知らないけど。
みんなどこか困ったような怒ったような残念そうな、それでいて少し自慢げにぼくに言うの。「忙しくてさ」「暇がなくてさ」って。苦くておいしいってこういうことなのかな。
ぼくは今日も当たり前に忙しくない。だけど、今日も暇じゃなかった。おかしいなぁ。
あなたの今日はどうでした?苦くておいしかった?
ぼくが忙しいと口に出したことはおそらくかなり少ないのだとおもう。それよりなにより、ぼくの過去には忙しかったことなんてなかったのだとおもう。口に出せない。これからはどうだか知らないけど。
みんなどこか困ったような怒ったような残念そうな、それでいて少し自慢げにぼくに言うの。「忙しくてさ」「暇がなくてさ」って。苦くておいしいってこういうことなのかな。
ぼくは今日も当たり前に忙しくない。だけど、今日も暇じゃなかった。おかしいなぁ。
あなたの今日はどうでした?苦くておいしかった?
幼い頃ぼくは小さくなりたかった。低身長低体重じゃなくて、小人のように。
小さく丸まって眠る癖のあったぼくは、毎日少しずつ小さくなっていると思い込んでいた。ぼくはがちゃがちゃ(カプセルトイ)の透明の丸いケースに収まる小さなぼくになるはずだった。狭いところが好きだった。
今のぼくは恐らく骨壷程度の大きさになるのが限界だ。残念だけど、幼き夢は果たせそうにない。
村上春樹の「国境の南、太陽の西」を読んだんだった。今は伊坂幸太郎。何度も何度も「愛なんていらねえよ、夏」をみた。何度も繰り返して。自分を納得させるように。無理矢理に。
ぼくは「またね」とも「さよなら」とも言わなかった。
別れの言葉は言わないんだ。辛い言葉は相手まかせ。
いつだってその言葉を待っている。そんな気がする。
ぼくを”かわいそうなひと”にしてくれる言葉を。
別れの言葉をあなたから